父親は元レスリング全日本チャンピオンの吉田栄勝さんと母親はテニスの元国体選手の幸代(ゆきよ)さんとの間に三人兄妹の末っ子として生まれ、自宅で「一志ジュニアレスリング教室」を開いていた父親の指導で3歳でレスリングを始めました。

小学生時代はレスリングをやらされている感で練習して、友達と遊びたかったため何度も辞めたいと思ったそうです。ある大会で試合に負けた時に相手が金メダルをぶら下げているのを見て「あの金メダルがほしい」と泣きました。

父親の吉田栄勝さんに

「金メダルは、コンビニやスーパーでは売っていないんだよ、勝った子しか手に入れられないものなんだ」

と教えられたことで火がついたようにレスリングの練習を始めました。

2004年のアテネオリンピックで女子レスリング55kg級で金メダルを獲得しました。

2005年春にALSOK(当時・綜合警備保障)の1年ごとに契約を更新する特別契約社員として入社。

2007年12月18日、JOCシンボルアスリートに選出されて2008年1月1日から2008年12月31日の1年間務めました。

シンボルアスリートとは、実力、知名度、将来性などを踏まえ、JOCが選考するトップアスリートであり、唯一無二のシンボル的存在として、JOCのオリンピック・ムーブメント推進事業及びマーケティング活動に協力するアスリート
https://www.joc.or.jp/から引用

2008年8月16日、北京オリンピックでは女子レスリング55kg級の決勝戦で許莉(中国)を第2ピリオドでフォール勝ちして2大会連続でオリンピックの金メダリストなりました。

2012年6月に日本オリンピック委員会(JOC)はロンドンオリンピック開会式の旗手に吉田沙保里さんを選出しました。「旗手は熱望していた。金メダルをとれないというジンクスを打ち破る」と公約しました。

2012年8月10日(現地時間8月9日)に行われた女子レスリング55kg級決勝戦でトーニャ・バービーク(カナダ)と対戦した結果 2-0 の判定で3大会連続五輪金メダルを達成して公約どおりジンクスを打ち破りました。
※閉会式でも旗手を務めています

2012年9月の世界選手権の優勝により、男女通じて史上最多となる世界選手権10連覇及び世界大会(オリンピック+世界選手権)13大会連続優勝を達成。元グレコローマンレスリング選手のアレクサンドル・カレリンの異名「霊長類最強の男」にちなんで「霊長類最強女子」と国内のマスコミなどに呼称されるようになりました。

ロンドンオリンピックで女子代表チームコーチを務めていた父親の吉田栄勝さんが2014年3月11日午前7時15分頃、三重県津市の伊勢自動車道の路肩に停車した自動車の中でクモ膜下出血で亡くなりました。

2015年9月9日のアメリカ・ラスベガスで開催された世界選手権で優勝し、日本協会の規定により12月の全日本選手権出場という条件付きでリオデジャネイロオリンピック女子レスリング53kg代表に選出されました。

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栄和人ヘッドコーチからその後も試合出場を促されましたが、吉田沙保里さんは練習を積むことに専念すると言って頑なに拒否し、8ヵ月間の実戦無しの過去最長空白期間を経て、リオデジャネイロオリンピックに挑んだそうです。

2015年12月24日、年内で所属先のALSOKを

「自分への新しいチャレンジとして、新たな気持ちでリオデジャネイロ五輪に臨むことにした。金、4連覇を目指して頑張っていく。一度きりの人生なので、生きている限り、今できることをしたい」

ということで退社すると発表しました。

2016年1月4日に株式会社TAGインターナショナルと専属マネジメント契約を締結したことが同社から発表されました。

2016年6月30日、日本オリンピック委員会(JOC)は主将や旗手は活躍できないというジンクスで候補者みんなに断られていたが7月1日に旗手は右代啓祐さん、主将は吉田沙保里さんを選出したことを発表。
※主将は吉田沙保里さん自ら志願したそうです

2016年8月18日のリオデジャネイロオリンピックの決勝では、ヘレン・マルーリス(アメリカ)に 1-4で判定負けにより銀メダルで4連覇には手が届かなかった。

 

吉田沙保里選手が保持するギネス世界記録(2016年8月23日時点)

UWW(世界レスリング連合)レスリングの世界タイトルの最多優勝回数(個人)
【Most UWW wrestling world titles won by an individual 16回】

2002年11月2日から2015年9月9日までの間の優勝した回数
※男女あわせての記録

UWW(世界レスリング連合)レスリングの世界タイトルの最多優勝回数(女子)
【Most UWW wrestling world titles won (female) 16回】

2002年11月2日から2015年9月9日までの間の優勝した回数
※男女あわせての記録

UWW(世界レスリング連合)レスリング世界選手権の最多優勝回数(女子フリースタイル)
【Most UWW World Wrestling Championships won (Women’s Freestyle) 】

2000年から2015年までの記録

オリンピック女子レスリング軽量級の金メダル最多獲得数
【Most Olympic Women’s Freestyle Wrestling Lightweight Gold Medals 3回】

オリンピック女子軽量級において最多金メダル数の記録

女子レスリング国際試合における最長の連勝
【Longest Women’s Wrestling winning streak 119試合】

2002年から2008年までにつくられた記録

 

オリンピックに臨む日本選手団の主将・旗手は金メダルに苦戦するジンクスとは?

夏季オリンピックの日本選手団の主将は1992年のバルセロナで柔道家の古賀稔彦さんが金メダルを獲得したのを最後に

1996年 アメリカ・アトランタオリンピック

主将・谷口 浩美(マラソン選手 19位)
旗手・田村 亮子(柔道選手 銀メダル)

2000年 オーストラリア・シドニーオリンピック

主将・杉浦 正則(野球選手(投手) 4位)
旗手・井上 康生(柔道選手 金メダル)
旗手(閉会式)・高橋 尚子(マラソン選手 金メダル)

2004年 ギリシャ・アテネオリンピック

主将・井上 康生(柔道選手 敗者復活)
旗手・浜口 京子(女子レスリング選手 銅メダル)

2008年 中国・北京オリンピック

主将・鈴木 桂治(柔道選手 敗者復活)
旗手・福原 愛(卓球選手 団体4位)
旗手(閉会式)・北島 康介(競泳選手 金メダル2個)

2012年 イギリス・ロンドンオリンピック

主将・村上 幸史(陸上競技選手(やり投げ) 予選落ち)
旗手・吉田 沙保里(女子レスリング選手 金メダル)

と、5大会連続でメダルから遠ざかっていましたが、吉田沙保里さんは銀メダルを獲得したもののオリンピック主将が金メダルを獲得できないというジンクスを破ることができませんでした。