モニュメンツ・メン ナチスから美術品を守った芸術戦士部隊は実話?アメリカで最も権威ある勲章「議会金メダル」を授与?

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2015年10月24日、日本テレビ系列『世界一受けたい授業』では、ゴッホ、モナリザ、フェルメールなど、アドルフ・ヒトラーに略奪された美術品を命がけで奪い返した第二次大戦中に実在した特殊部隊モニュメンツ・メンという名画を守った芸術戦士の知られざる戦いがロバート・M・エドゼルさんによって紹介されました。

 ミケランジェロ・プロジェクト

出典:https://www.cinemacafe.net/
映画「ミケランジェロ・プロジェクト」

超豪華オスカー俳優が集結したハリウッド映画「ミケランジェロ・プロジェクト」が2015年11月6日に公開されます。ジョージ・クルーニー自ら監督、製作、脚本、主演で「実話」ということで注目を集めているモニュメンツ・メンについて当たり障りなく紹介してみたいと思います。

ロバート・M・エドゼルによる書籍『ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争』を原作

ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争

出典:https://www.amazon.co.jp/

1956年12月28日生まれのアメリカ出身でテニス選手だった原作者のロバート・M・エドゼルさんは、石油やガスの探鉱事業で成功し、「ほかのことでも自分はやれるはずだ」と思い立ち、39歳の時、家族で欧州に移住した経験があり、数多くの慈善事業に携わり、その顕著な活動が高く評価され、「大統領の奉仕への呼びかけ賞」、「人間への希望賞」などを受賞している人物です。

そして、1995年からイタリア・フィレンツェに長期滞在した約10年前に訪れたポンテベッキオ橋を渡っていた時に運命的な問いかけが頭に浮かんだことからきっかけに『ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争』を執筆したそうです。

「なぜ激しい戦闘が行われたのに、これほど多くの記念建造物や美術品が戦争を“生き延びた”のだろう」と思うようになり、欧州最高の美術品や文化財を救った無名の英雄「モニュメンツ・メン」の存在を知る事になりました。

第2次世界大戦下、ナチス・ドイツ軍によって強奪された欧州各国の美術品を奪還するため、戦場へ向かった特殊部隊「モニュメンツ・メン」のになるそうです。

その後10年をかけて欧州各地で調査をしたところ、レオナルド・ダビンチ「モナ・リザ」、「最後の晩さん」、ゴッホ「ひまわり」、ミケランジェロ「ブルージュの聖母子像」など、名だたる美術品が全て「モニュメンツ・メン」から救い出されたものだという事実を突き止めました。

本書は、欧州の最前線で従軍した主に8人の「モニュメンツ・メン」の活躍を、本人や関係者へのインタビュー、手紙などを駆使して再現した戦史ノンフィクション、つまり「実話」なのです。

「モニュメンツ・メン」とは?

第二次大戦下の1943年から戦後の51年まで、連合軍の「記念建造物・美術品・古文書」部に所属していた兵士たちの呼称で、美術館館長、学芸員、建築家、彫刻家、美術商、元歴史家、美術史学者、キュレーターなど美術の専門的な知識を持ったプロフェッショナルですが戦場のド素人の異例のチームで当時の彼らの平均年齢40歳でした。
※それぞれキャリアを築いていたが、それを手放して活動にボランティアで身を投じ、メンバーの2人は命を落としている

特殊部隊「Monuments Men(正しくは”the Monuments,Fine Arts and Archives(MFAA)”)」は、ルーズベルト大統領やアイゼンハワーの後ろ盾を受けて発足しました。

当初の任務は、教会など歴史的建造物に対する戦闘被害を少なくすることだった。その目的は、ドイツ軍の前線が破られるにつれ、ナチの狂信者たちが略奪した美術品・文化財を探し出すことに移行していきました。

「モニュメンツ・メン」の奮闘ぶりで圧巻なのは、ヒトラーの自殺後、独裁者の山荘そばの岩塩坑(オーストリア)で膨大な数の美術品が発見された時のことでした。

地元のナチ指導者が「ネロ命令」を頑なに実行し、すべてを爆破しようとしたが、危機一髪で美術品を救い出すことに成功しました。なかにはミケランジェロやフェルメールなど巨匠の名作もあったそうです。

戦後、「モニュメンツ・メン」の功績は長年埋もれていましたが、2007年に彼らを顕彰することを公式に認める決議がようやく米上下院議会でなされました。

現在は「モニュメンツ・メン・ファウンデーション・フォー・ザ・プリザベーション・オブ・アート」を創立し、代表者として特殊部隊の存在を世に広めるために精力的に活動しています。
※ロバート・M・エドゼルさんが創立者にして代表を務めています

また、映画化にあたり、ジョージ・クルーニーのコンサルタントとして脚本時にも一緒に仕事をし、撮影に立ち会い、ベルリン国際映画祭など海外の映画公開プレミアにも同行しています。

米連邦議会は2015年10月22日、第2次大戦末期に結成され、ナチスに略奪された各国の美術品奪還に貢献した米国主導の特殊組織「モニュメンツ・メン」を称え、アメリカで最も権威のある勲章の一つ「議会金メダル」を授与する式典を開きました。

(前列中央)当時のメンバーで優位つの健在者:ハリー・エントリガー

ミケランジェロ・プロジェクト1

出典:https://miche-project.com/

超豪華オスカー俳優が集結したハリウッド映画「ミケランジェロ・プロジェクト」は実は日本では2回、公開延期されていた?続きは次へ

映画『ミケランジェロ・プロジェクト』は日本公開が2回中止になっていた理由は?

アメリカでは2014年2月7日に公開されたのですが、それまでに公開が2回延期されています。その理由は、編集作業の遅れということでした。オスカーへのエントリー調整という噂もありました。

ところが日本での公開中止の理由はそういった説明はなく、ただ「諸般の事情により」ということでした。ネット上でも様々な憶測や物議を醸していました。理由は政治的圧力だろうという見方があります。

日本もかつて朝鮮半島や中国の本土で美術品などを奪っていて、そしていまだに返還していない美術品も多々あるといいます。映画「ミケランジェロプロジェクト」の公開によって、放っておきたい問題をマスコミが蒸し返すことになる恐れがあるというのが理由だという説。

ナチスが強奪した美術品等の所在についての問題を、これ以上世界的に広げたくない米国内やスイスなどに存在する、かつてナチスの略奪品の処分活動に関わってきた勢力の見えない圧力(バイアス)によるのではないかという説。

などが考えられるようです。

映画『ミケランジェロ・プロジェクト』のキャスト

ジョージ・クルーニー – フランク・ストークス役

マット・デイモン – ジェームズ・グレンジャー役

ケイト・ブランシェット – クレール・シモーヌ役

ビル・マーレイ – リチャード・キャンベル役

ジョン・グッドマン – ウォルター・ガーフィールド役

ジャン・デュジャルダン – ジャン=クロード・クレルモン役

ボブ・バラバン – プレストン・ザヴィッツ役

ヒュー・ボネビル – ドナルド・ジェフリーズ役

【随時更新いたします】

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