2015年11月20日付の英紙デイリー・ミラー(電子版)などに、目を引く記事が掲載がありました。チャリティー事業や所属する競技団体の振興のために自らの鍛え抜いた容姿を生かしてひと肌脱ぐ(ヌード)美女アスリートは少なくないと思います。
出典:https://designyoutrust.com/
イギリスの名門校、オックスフォード大学とケンブリッジ大学の2校は常にライバル的存在で意識し合っています。その中でオックスフォード大学の女子ラグビー部員たちがヌードになった理由について当たり障りなく紹介してみたいと思います。
目次
ヌードになった理由は摂食障害を患う人達へのチャリティーカレンダーのため?
ある慈善団体へのチャリティーカレンダー撮影のため、自分のスタイルや体重を気にするあまり摂食障害に陥っている女性たちを支援する団体「Beat」の活動資金を得るためです。
スパイクとソックス以外すべて脱ぎ捨てて、ピッチ上、クラブロッカー、大学図書館内などでモノクロ写真の撮影に「女性のイメージを良くし、アスリートの身体美を促進」するために挑んだそうです。寒い10月の午後に撮影されたそうです。
このチャリティカレンダーを企画したのは、チーム会長のHelen Lumbさんだそうです。作成に踏む切った理由を『People(アメリカの娯楽雑誌)』で下記のように語られています。
「慈善団体のメッセージ“Beat”を体現しているのは、まさに私たち女子ラグビーチームだと思ったんです。女性の力強さや、自信、個性を表すのに彼女たちの肉体が、病気に悩む多くの女性たちを鼓舞できると直感的に感じました」
https://tabi-labo.com/から引用
チーム会長のHelen Lumbさんの熱意はチームメイトにも届いたのかチーム全員がヌードのチャリティーカレンダーの作成に積極的だったそうです。ただ裸を披露するというのではなく、ラグビー女子として、技術的に正確なものを押さえて欲しいと懇願したそうです。
※「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」というラグビーの合言葉があります
『Daily Mail(イギリスでもっとも古いタブロイド紙)』では、キャプテンのCarly Blissさんが「撮影は時間がかかりました。私たちは専門的に見てもおかしくない、正確な写真にしたかったし、大切なメッセージをそこにしっかり込めて、広めたいと思っていたからです」とチャリティー目的のこのヌード撮影会を、非常に価値あるものと捉えていることが分かります。
キャプテンのCarly Blissさんがどんな方か気になる方は下記の動画でご確認下さい。
2016年ヌードチャリティーカレンダーの一部の画像をご覧下さい。
出典:https://designyoutrust.com/
摂食障害とは?
摂食障害には食事をほとんどとらなくなってしまう『拒食症』、極端に大量に食べてしまう『過食症』に大別できます。失恋、ダイエット、ストレス解消などで食欲がなくなったり、つい食べ過ぎるという経験をした人もいるのではないでしょうか。
しかし、こうした食行動の異常が過度になると極端に体重が減少しても拒食がやめられない、過食の後に食べたものを全部吐いたり下剤や利尿剤を使って体重増加を避けようづる行為が見受けられると治療を要する摂食障害の疑いの可能性が高くなると思われます。
モデルのように「痩せていることが美しい」という社会的価値観も影響があると思いますが、「太りたくない、やせたい」という体重への極端なこだわりや、「自分は太っている→醜い→自分には価値がない」という思いこみなどの心の傷が原因になっている人もいるそうです。
摂食障害は、ダイエットの失敗というような単純なもので終わらせていると心も体も病み疲れて、死に至ることもあるそうです。拒食症の場合、標準体重の60%以下に痩せ続けていると
- 低栄養による腎不全や低血糖
- 電解質異常による不整脈
- 結核などの感染症
など、重い合併症を起こしやすくなるそうです。他にも
- アルコールや薬物への依存や抑うつ
- 怒りっぽい
- 人格障害などの精神疾患を合併しやすくなる
- 万引きや性的に奔放になる
- 自傷行為や自殺を図る
など衝動的な行動が多くなるそうです。
本人だけでは、治療によって体重が増えることを極端に恐れるため、なかなか治療に納得してくれないことが非常に多いそうです。学校や家族・友人が専門医とともに力を合わせて、本人がきちんと治療を続けられるように支えていくことが大切です。
実はオックスフォード大学女子ラグビー部は2年前にもヌードカレンダーを作成していた?画像も確認したい方、2016年のヌードチャリティーカレンダーの購入は?続きは次へ
実はオックスフォード大学女子ラグビー部は2年前にもヌードカレンダーを作成していた?
オックスフォード大学女子ラグビー部は2014年年にも、精神疾患への理解を促すオックスフォード大学の機関「マインド・ユア・ヘッド」のためにヌードカレンダーを作成していました。
昨年同校の男子チームのチャリティーカレンダーを販売して大きな収益を挙げたことからアイデアを得たそうです。
チームリーダーで情報学部博士課程のElizabeth Duboisさんは「皆、ラグビーをする女子にステレオタイプの印象を持っている。このチャリティーカレンダーを通じて女子ラグビーの包容力をアピールしたい。チームの女子選手たちは様々な身長や体型で、専攻もそれぞれだ」とコメントを残しています。
他の女子大学生のコメントでは「最初は恥ずかしかったけど、チームと力を合わせることは最高でした。晴れていたのがラッキーでしたが、川に飛び込むシーンは悲惨でした。」と明かしていました。
このチャリティーカレンダーは1点10ポンド(当時1,600円)で販売され、同校の心の健康PRプログラム「Mind Your Head」の資金として寄付されました。
出典:https://www.huffingtonpost.co.uk/
2016年のヌードチャリティーカレンダーは2015年12月10日に開催されるケンブリッジ大学との試合時に発売するようです。
ネットでの注文する場合はコチラをクリック
12ポンド(約2,200円)で販売され、そのうち一割がオックスフォード大学の慈善団体「Mind Your Head」にも寄付されるそうです。日本からも購入可能です。
オックスフォード大学とケンブリッジ大学どちらも名門校であるため世間からは「オックスブリッジ」とも呼ばれています。この2校の伝統的なラグビー試合「バーシティ・マッチ」が毎年12月に行われます。