水上力(和菓子職人)がバレンタインを和菓子で勝負?七十二項の季節に込めたアートとして楽しめるIKKOAN BRAND BOOKとは?

2016年2月14日、TBS系列『情熱大陸』では2013年にUNESCOの世界無形文化遺産に「和食」が登録されて世界中から注目されている中で繊細かつ圧倒的な表現力を持つとして世界の美食家やパティシエから高い評価を受けている和菓子職人・水上力(みずかみ ちから)さんが密着されました。

水上力1

出典:https://mainichi.jp/

番組では2月14日のバレンタインデーに向け、万葉集の中から「愛の歌」を選び、和菓子で表現するという新作の和菓子作りに密着内容と和菓子職人・水上力(みずかみ ちから)さんについて当たり障りなく紹介してみたいと思います。

Wikiより詳しい?水上力のプロフィールと経歴

水上力

出典:https://colocal.jp/

名前:水上 力(みずかみ ちから)
生年月日:1948年
出身地:東京都
配偶者:あり(妻:道子)

和菓子職人の家に生まれましたが、四男だったため独立する道を選択しました。1971年から京都の塩芳軒で丁稚奉公から
和菓子職人としても修行を積んだ後、1977年に、東京の茗荷谷で「一幸庵」を開店しました。

わらびもち、水羊羹、栗蒸し羊羹、花びらもち、桜餅など数多くの名品と言われる和菓子を作り続けています。

ロサンゼルスの美術館に招かれてワークショップをしたり、スペインやイタリアでも名だたるパティシエに和菓子文化を教えたています。
※和の食材を使うことで有名なパリのあるパティシエが、餡の作り方を学びに修行に訪れるそうです

「エコール・ヴァローナ東京」、「ジャン・シャルル・ロシュー」やパリを拠点を置く「パティスリー・サダハルアオキ・パリ」を始めとする国際的なチョコレート会社や東京都八王子市めじろ台に本店を構えている有限会社パティスリーメゾンとコラボもしています。

イタリアの食の展示会「イデンティタ・ゴローゼ」やトップパティシエが集まる「ルレ・デセール・インターナショナル」でのデモンストレーションを行い、国境を越えて和菓子の魅力を伝えてる数少ない和菓子職人でもあります。

水上力さんは、和菓子を作るだけでなく国際的な活動も多く、外務省が行っている日本ブランド発信事業の一環でデンマーク、チェコ、ハンガリーなどに講演して回っているそうです。

情熱大陸の番組内で「和菓子は日本人の生活のから消えようとしている。和菓子屋にできることはまだまだ沢山ある」と語り、後継者問題や和菓子文化の衰退の危機感を抱いているそうです。

【店舗情報】

一幸庵 (いっこうあん)

出典:https://tabelog.com/

店名:一幸庵 (いっこうあん)
住所:東京都文京区小石川5-3-15
電話番号:03-5684-6591
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜・祝日

(2016年2月時点)

 

水上力が生涯をかけて取り組んでいるテーマ「七十二候」とは?

古代中国で考案された季節を表す方式のひとつですが、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように「本朝七十二候」というものに改訂されました。現在では、1874年の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。

春夏秋冬が四季で、立春・立夏・立秋・立冬・節分・中元・お盆といったものが二十四節気(にじゅうしせっき)といいます。二十四節気をさらに三分に細分して季節の移ろいを気象や動植物の成長・行動などに託して表したものが七十二候(しちじゅうにこう)というそうです。

七十二候を全部並べてみると下記の通りです。一部に水上力さんが生涯取り組んでいるテーマの和菓子も載せています。

二十四節気「立春(りっしゅん)」

東風解凍(はるかぜこおりをとく)
意味:東風が厚い氷を解かし始める
時期:2月4日頃

黄鶯睍睆(うぐいすなく)
意味:うぐいすが山里で鳴き始める
時期:2月9日頃

魚上氷(うおこおりをいずる)
意味:割れた氷の間から魚が飛び出る
時期:2月14日頃

二十四節気「雨水(うすい)」

土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
意味:雨が降って土が湿り気を含む
時期:2月18日頃

霞始靆(かすみはじめてたなびく)
意味:霞がたなびき始める
時期:2月23日頃

草木萠動(そうもくめばえいずる)
意味:草木が芽吹き始める
時期:2月28日頃

二十四節気「啓蟄(けいちつ)」

蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
意味:冬蘢りの虫が出て来る
時期:3月5日頃

桃始笑(ももはじめてさく)
意味:桃の花が咲き始める
時期:3月10日頃

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)
意味:青虫が羽化して紋白蝶になる
時期:3月15日頃

二十四節気「春分(しゅんぶん)」

雀始巣(すずめはじめてすくう)
意味:雀が巣を構え始める
時期:3月20日頃

桜始開(さくらはじめてひらく)
意味:桜の花が咲き始める
時期:3月25日頃

雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
意味:遠くで雷の音がし始める
時期:3月30日頃

二十四節気「清明(せいめい)」

玄鳥至(つばめきたる)
意味:燕が南からやって来る
時期:4月5日頃

鴻雁北(こうがんかえる)
意味:雁(がん)が北へ渡って行く
時期:4月10日頃

鴻雁北

出典:https://greenfunding.jp/

虹始見(にじはじめてあらわる)
意味:雨の後に虹が出始める
時期:4月15日頃

二十四節気「穀雨(こくう)」

葭始生(あしはじめてしょうず)
意味:葦が芽を吹き始める
時期:4月20日頃

霜止出苗(しもやみてなえいずる)
意味:霜が終り稲の苗が生長する
時期:4月25日頃

牡丹華(ぼたんはなさく)
意味:牡丹の花が咲く
時期:4月30日頃

二十四節気「立夏(りっか)」

蛙始鳴(かわずはじめてなく)
意味:蛙が鳴き始める
時期:5月5日頃

蛙始鳴

出典:https://greenfunding.jp/

蚯蚓出(みみずいづる)
意味:ミミズが地上に這出る
時期:5月10日頃

竹笋生(たけのこしょうず)
意味:筍が生えて来る
時期:5月15日頃

二十四節気「小満(しょうまん)」

蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
意味:蚕が桑を盛んに食べ始める
時期:5月21日頃

紅花栄(べにばなさかう)
意味:紅花が盛んに咲く
時期:5月26日頃

麦秋至(むぎのときいたる)
意味:麦が熟し麦秋となる
時期:5月31日頃

二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」

螳螂生(かまきりしょうず)
意味:カマキリが生まれ出る
時期:6月5日頃

腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
意味:腐った草が蒸れ蛍になる
時期:6月10日頃

梅子黄(うめのみきばむ)
意味:梅の実が黄ばんで熟す
時期:6月15日頃

二十四節気「夏至(げし)」

乃東枯(なつかれくさかるる)
意味:夏枯草(うつぼ草)が枯れる
時期:6月21日頃
※「夏枯草」(かごそう)はうつぼ草の異名

菖蒲華(あやめはなさく)
意味:あやめの花が咲く
時期:6月26日頃

半夏生(はんげしょうず)
意味:烏柄杓(からすびしゃく)が生える
時期:7月1日頃
※「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)の異名

二十四節気「小暑(しょうしょ)」

温風至(あつかぜいたる)
意味:暖い風が吹いて来る
時期:7月7日頃

蓮始開(はすはじめてひらく)
意味:蓮の花が開き始める
時期:7月12日頃

鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)
意味:鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
時期:7月17日頃

二十四節気「大暑(たいしょ)」

桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
意味:桐の実が生り始める
時期:7月23日頃

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
意味:土が湿って蒸暑くなる
時期:7月28日頃

大雨時行(たいうときどきにふる)
意味:時として大雨が降る
時期:8月2日頃

二十四節気「立秋(りっしゅう)」

涼風至(すづかぜいたる)
意味:涼しい風が立ち始める
時期:8月7日頃

寒蝉鳴(ひぐらしなく)
意味:ヒグラシが鳴き始める
時期:8月12日頃

蒙霧升降(ふかききりまとう)
意味:深い霧が立ち込める
時期:8月17日頃
※秋の「霧」に対して、春は「霞」と呼びます

二十四節気「処暑(しょしょ)」

綿柎開(わたのはなしべひらく)
意味:綿を包む咢(がく)が開く
時期:8月23日頃

天地始粛(てんちはじめてさむし)
意味:ようやく暑さが鎮まる
時期:8月28日頃
※「粛」は縮む、しずまるという意味

禾乃登(こくものすなわちみのる)
意味:稲が実る
時期:9月2日頃
※「禾」は稲穂が実ったところを表した象形文字です

二十四節気「白露(はくろ)」

草露白(くさのつゆしろし)
意味:草に降りた露が白く光る
時期:9月7日頃

鶺鴒鳴(せきれいなく)
意味:鶺鴒(せきれい)が鳴き始める
時期:9月12日頃
※鶺鴒(せきれい)は日本神話にも登場し、別名は「恋教え鳥」といいます

玄鳥去(つばめさる)
意味:燕が南へ帰って行く
時期:9月17日頃

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」

雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
意味:雷が鳴り響かなくなる
時期:9月23日頃

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
意味:虫が土中に掘った穴をふさぐ
時期:9月28日頃

水始涸(みずはじめてかる)
意味:田畑の水を干し始める
時期:10月3日頃

二十四節気「寒露(かんろ)」

鴻雁来(こうがんきたる)
意味:雁(がん)が飛来し始める
時期:10月8日頃

菊花開(きくのはなひらく)
意味:菊の花が咲く
時期:10月13日頃

蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
意味:キリギリスが戸の辺りで鳴く
時期:10月18日頃

二十四節気「霜降(そうこう)」

霜始降(しもはじめてふる)
意味:霜が降り始める
時期:10月23日頃

霎時施(こさめときどきふる)
意味:小雨がしとしと降る
時期:10月28日頃

楓蔦黄(もみじつたきばむ)
意味:もみじや蔦(ツタ)が黄葉する
時期:11月2日頃

二十四節気「立冬(りっとう)」

山茶始開(つばきはじめてひらく)
意味:サザンカが咲き始める
時期:11月7日頃

地始凍(ちはじめてこおる)
意味:大地が凍り始める
時期:11月12日頃

金盞香(きんせんかさく)
意味:水仙の花が咲く
時期:11月17日頃

二十四節気「小雪(しょうせつ)」

虹蔵不見(にじかくれてみえず)
意味:虹を見かけなくなる
時期:11月22日頃

朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
意味:北風が木の葉を払い除ける
時期:11月27日頃

橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
意味:橘の実が黄色くなり始める
時期:12月2日頃
※橘は、ミカン科ミカン属の常緑小高木で柑橘類の一種で、永遠の象徴とされています

二十四節気「大雪(たいせつ)」

閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
意味:天地の気が塞がって冬となる
時期:12月7日頃

熊蟄穴(くまあなにこもる)
意味:熊が冬眠のために穴に隠れる
時期:12月12日頃

鱖魚群(さけのうおむらがる)
意味:鮭が群がり川を上る
時期:12月17日頃

二十四節気「冬至(とうじ)」

乃東生(なつかくれくさしょうず)
意味:夏枯草(ウツボグサ)が芽を出す
時期:12月22日頃

麋角解(おおしかのつのおつる)
意味:大鹿が角を落とす
時期:12月27日頃
※「麋」は大鹿のことです

雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)
意味:雪の下で麦が芽を出す
時期:1月1日頃

二十四節気「小寒(しょうかん)」

芹乃栄(せりすなわちさかう)
意味:芹(セリ)がよく生育する
時期:1月5日頃

水泉動(しみずあたたかをふくむ)
意味:地中で凍った泉が動き始める
時期:1月10日頃

雉始雊(きじはじめてなく)
意味:雄の雉が鳴き始める
時期:1月15日頃

二十四節気「大寒(だいかん)」

款冬華(ふきのはなさく)
意味:蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
時期:1月20日頃

水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
意味:沢に氷が厚く張りつめる
時期:1月25日頃

鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
意味:鶏が卵を産み始める
時期:1月30日頃

 

「IKKOAN BRAND BOOK」は和菓子の写真をアートとして楽しめる芸術作品でただのレシピ本ではない?情熱大陸の内容は?続きはPAGES2へ

「IKKOAN BRAND BOOK」は和菓子の写真をアートとして楽しめる芸術作品でただのレシピ本ではない?

水上力氏のメッセージ

花でも野菜でも季節を問わず手に入れられる現代において、お茶会や行事の厳密な季節に合わせて作られる和菓子は、日本の文化を表現するためにとてもよい存在だと考えています。
だからこそ日本文化の一端を担うと自負する者として、和菓子で72候という日本の文化を表現するこの本の企画に興味を持ちました。

本の中では72候という季節のモチーフをお菓子にしていますが、 日本独自の72もの季節の言葉をヒントに、自分が生きてきた中で 出会った風景や職人としての蓄積をお菓子にしています。

日本独自、和菓子独自の表現を通じて日本の美しさを感じていただけたら幸いです。さらにこの本をきっかけに何か和菓子界に新しい文化が生まれたら こんなに嬉しいことはありません。
https://greenfunding.jp/から引用

しかも、この本を作るにあたって、テレビ番組と連動する出版クラウドファンディングサイト「ミライメイカーズ」で現代の和菓子文化を担う力のある職人の存在と技を日本国内や世界に伝えることを目的として資金を募りました。

今回のプロジェクトには、空間デザイナーの肩書きを持つ南木隆助さんが企画編集のお手伝いをされたそうです。目標金額は300,000円でしたが2015年8月6日までに252人の支援者で2,167,000円を集め、同年11月に「IKKOAN BRAND BOOK」が発売されました。日仏英の3カ国語で書かれているそうです。

IKKOAN BRAND BOOK

出典:https://shop.ikkoan.jp/
(写真にある外箱はつきません)

本体価格:3,990円+税

<書籍情報>

日本古来から存在する季節、72候。春夏秋冬が四季。立春や夏至、秋分に大寒などが二十四節気。更に細かく分けたものを、72候(しちじゅうにこう)と呼びます。72すべての季節は、その季節の情景や旬を表す言葉となっています。
この72候の季節を竜安寺の石庭のように小さくも美しい和菓子として凝縮し、日本人の感性を世界に伝える本。それが「IKKOAN」です。
https://shop.ikkoan.jp/から引用

 

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cafe竹早72のカフェでは一幸庵の和菓子が楽しめる?切り盛りしているのは長女?

水上力3 水上力2

出典:https://kai-wai.net/

店名の由来は、旧番地名「竹早」と日本の季節二十四節気を更に3つに分けた72候からとっているそうです。一幸庵のお菓子や餡を使った甘味を楽しむ事ができます。2014年の5月に開いたカフェで、長女が切り盛りをしているそうです。

メニューは、「あんぱん」、「白玉ぜんざい」、「葛きり」、「おしるこ」やおこわとみそ汁といったご飯ものもあるようです。

【店舗情報】

店名:Cafe竹早72ikkoan (カフェタケハヤナナジュウニ)
TEL:080-2247-4567 予約可
住所:東京都文京区小石川5-14-2
アクセス:東京メトロ丸ノ内線・茗荷谷駅 徒歩8分
営業時間:火曜日~金曜日 10:00~16:00(LO 15:30)、土曜日(隔週)10:00~16:00(LO 15:30)
定休日:日曜日、月曜日、祝日、隔週土曜

Facebook:Cafe竹早72

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