粉ミルク異物(メラミン)混入事件は三鹿集団の金儲け優先が原因だった?

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三鹿(サンルー)集団の理事長・田(デン)文華と原乳業者の耿(コウ)金平のその後は?

2007年の中国河北省で酪農を営む耿(コウ)金平さんは、家族で乳牛を307頭を飼育して原乳を生産していました。子牛を出産した牛しか搾乳ができないため、質が良く安定した量を生産するには牛の管理が必要でした。

耿(コウ)金平さんがメラミンを使って原乳偽装をする数ヶ月前の2007年3月、アメリカでペットフードによる動物の死亡事件が起こっており、ペットフードにメラミンが混入されていたと報道され、腎不全を起こして100匹以上が死亡したそうです。

粉ミルク異物(メラミン)混入事件4 粉ミルク異物(メラミン)混入事件5

ある日、乳製粉製造会社三鹿(サンルー)集団に納めた原乳が基準よりタンパク質が少ないという理由で返品されて廃棄した原乳は3トンもあり、同じ事が続くと経営困難と頭を抱えていた時にメラミンを使ってタンパク質の基準を超えることができる噂になったのがアメリカのペットフードによる動物の死亡事件でした。

粉ミルク異物(メラミン)混入事件6

食品中のタンパク質の量を調べるには窒素の量を測定して算出します。メラミンには窒素が多く含まれている為、メラミンが含まれた原乳にはタンパク質が多く見せることができるため、人体への影響よりも利益を優先しました。

耿(コウ)金平さんが原乳を納めていた乳製粉製造会社三鹿(サンルー)集団では多量のメラミンが食品中に入ると想定していないなかった為、原乳検査でメラミンの有無を検査することがありませんでした。そしてメラミン入り原乳を約900トン販売して約280万元(4000万円以上)も稼ぎました。
1元 = 15円で換算

そして、メラミンが安価で手に入りやすいこともあり、耿(コウ)金平さん以外でもメラミン入りの原乳を納められて加工された粉ミルクが中国全土に販売されました。

最初の粉ミルクの苦情があってから半年後にようやく検疫局に粉ミルクが送られて精密な分析が行われ、1ヶ月後にメラミンの混入の事実を知った乳製粉製造会社三鹿(サンルー)集団は原乳業者を徹底調査することに。

メラミンの混入を店舗側には伝えずに全回収をしましたが、混入を知りながら1kgあたり10mg以下の粉ミルクはそのまま再出荷させました。優先したのは会社の利益でメラミン入りの粉ミルクは800トン以上を販売して4756万元(7億円以上)売り上げ、200万人以上の乳児が口にしたそうです。
1元 = 15円で換算

乳製粉製造会社三鹿(サンルー)集団がメラミンの混入を知ってから1ヶ月後の2008年9月、粉ミルクによって健康被害が起こっていることに国家質検総局が調査を開始して原乳の偽造を突き止め、耿(コウ)金平さんら原乳業者を逮捕されました。
※他にも中国食品メーカー22社 69品目にメラミンの混入が発覚

粉ミルク異物(メラミン)混入事件7 粉ミルク異物(メラミン)混入事件8

被害者は約30万人、6人の子どもが死亡。裁判では三鹿(サンルー)集団の理事長・田(デン)文華さんは無期懲役、乳製粉製造会社三鹿(サンルー)集団は破産。原乳業者の耿(コウ)金平さんは死刑が確定。

粉ミルク異物(メラミン)混入事件9 粉ミルク異物(メラミン)混入事件10

その後、中国では新たに「食品安全法」を施行されて、乳製品にはメラミンの混入検査が義務づけられました。偽装粉ミルク事件以降、日本でも輸入品も含めてメラミン量に規定が定められました。

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現在でも、結石を取り除けていない子どもの後は絶たず、事件は大きな爪痕を残しています。

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