狂犬病とは?

狂犬病の病原体はウイルスで、粒子の大きさは85 x 180nmほど。ヒトとそれ以外の脊椎動物(魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類)の両方に感染、寄生する病原体により生じる感染症です。(人獣共通感染症ということです。)

感染した動物の咬み傷などから唾液と共にウイルスが伝染する場合が多く、傷口や目・唇など粘膜部を舐められた場合も危険性が高いようです。人への感染源のほとんどがイヌであるが、猫や犬以外の野生動物も感染源のようです。

狂犬病ウイルスの感染源動物は、先進国の北米では特にアライグマ、スカンク、キツネ、食虫コウモリ。ヨーロッパではアカギツネが多く、発展途上国では、中南米の吸血コウモリによる家畜の狂犬病が経済的な被害を及ぼしています。

ヒトからヒトへ感染はないようですが角膜移植や臓器移植のよってヒトからヒトへ感染例があるようです。

狂犬病は、前駆期・狂躁期・麻痺期を経過して、ほとんど10日をまたがないうちに命が絶たれます。ヒトをはじめ犬や猫の予防方法は確立していますが治療方法については、特効薬はまだ確立していません。

世界保健機関(WHO)によると、全世界で毎年3万5,000~5万人が狂犬病で亡くなっている中でアジアでの発生が大部分を占めています。アジア、アフリカでは狂犬病の犬から多く感染しているのです。その中でもインドでは毎年30,000人の死亡が報告されているようです。

スポンサードリンク

狂犬病の症状は?

狂犬病は長い潜伏期間が大きな特徴のひとつのようです。一般的に犬の場合は約2週間から2ヶ月ほどとされているようですが最長6ヶ月という報告もありようです。猫では約2~3週間ほどで最長は51日という報告がありました。ヒトの場合は約1~3ヶ月ほど。

犬の場合(狂躁型が全体の75%を占めるそうです)

前駆期:発熱から元気が消失し食欲が減退または廃絶
狂躁期:落ち着きを失い、目的なく徘徊、不眠、喉頭筋の麻痺等
麻痺期:呼吸麻痺により死に至る

 

猫の場合(発症から死亡までは約8日といわれている。90%が狂躁型を占めるそうです)

前駆期:物陰に隠れたり、異常に人にまとわりついて愛情表現をすることもある
狂躁期:攻撃、紅潮、流涎、瞳孔散大、不眠等
麻痺期:嚥下(えんげ)障害の進行により流涎が増加、意識が低下し、呼吸不全

 

人の場合

前駆期:発熱、頭痛、倦怠感、筋痛、疲労感、食欲不振、悪心嘔吐、咽頭痛、空咳等の風邪様症状
狂躁期:脳炎症状は運動過多、興奮、不安狂躁から始まり、錯乱、幻覚、攻撃性、恐水発作等
麻痺期:
昏睡状態から呼吸停止

 

※あくまでも目安であり、記載した内容だけを鵜呑みにしないようにお願いします