採掘穴の西側の鉛の選鉱くずが風に吹かれて子どもを鉛中毒に・・・

1996年以降からペルー共和国の保健省はセロデパスコの子どもたちの血中鉛濃度を調べ始め、2007年から米疾病対策センター(CDC)も加わりました。血液サンプルを採取した子どもの半数以上の結果は血中鉛濃度が高い値を示した状態のままでした。

子どもの血中鉛濃度の正常値は10mcg/dL 未満で、子どもは脳と神経が発達段階にあるため、鉛は非常に有害になります。鉛の発生源を特定して取り除いたり、鉛の源を撤去できない場合はこれを密閉するといった対処を行うことが治療の最初のステップになります。
重度の鉛中毒にはEDTA(エチレンジアミン四酢酸)というキレート剤で不要な有害金属の体外排泄を促すキレーション療法と治療を施しますが、鉛中毒によるダメージが元に戻るとは限らないそうです。

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血中鉛濃度が高い値を示した状態が変わらないことにセロデパスコの子どもたちは、選鉱くずを吸い込んでいると考えられるが、ボルカン・コンパニーア・ミネーラ社はペルー共和国の環境法を守っていると主張しているそうです。

2012年5月、ペルー共和国の保健省は、セロデパスコの町に「環境非常事態宣言」を発令して舗装道路や選鉱くずの山の粉じんを抑えるために覆いを実施と植林するよう促したそうですが、費用がないという理由で細い苗木が少しばかり植えられただけでした。

同年9月にはセロデパスコの住民だちは、首都リマまでの約250kmをデモ行進をして政府に訴えたところ重度の金属中毒の治療施設を備えた新病院の建設を発表しました。
※金属中毒の治療施設を備えた新病院の建設は過去にも提案された計画だったそうです

2010年から2014年の間にボルカン・コンパニーア・ミネーラ社は、ペルー共和国で最も多くの環境罰金を科せられているそうですが、その多くは未払いの状態だそうです。